月別アーカイブ: 2025年5月

5インチでファンが増えた

こんにちは

前回に引き続き山添です。

メインのシザーズと
20~30%のセニング
に続く3丁めに選ぶのは…!

一般的には
・スライド系ドライシザー
・パーセンテージの違うセニング
・はたまたスペアとして同じようなメインとセニングをもうワンペア

あたりがポピュラーですが
加えて、
私の推しは…

 

 


ズバリ
LM50で!

 

小学1年生のお嬢さんといっしょに
美容院に行かれた友人のおはなしなんですが

お子さまのカット時に
普段と違う短いハサミにサッと持ち替えて
カットしてくれた時に
「娘を大事にしてくれてるー💫」
と担当のスタイリストさんに感動したそうです。

 

美容師さんの手の大きさや性別などで
はさみの長さやハンドルの形状、型番などを
「売り手と使い手の都合のみ」で決める
ハサミ屋さんも多いとおもいます。

それだけではなく
切られてる方の気持ちにも寄り添い、
頭の形や骨格・髪質などに合わせたハサミのチョイスの仕方であったり、
お客様目線でかんじる「快適さ」と申しますか、
 これからもこの人にカットされたい
とおもっていただけるような
はさみ選びのサポートをさせていただくことも
重要なことなのかなあ
と感じたお話しでした。

ご高齢の方のカットにも短いシザーズはいいかんじがします。

短すぎるという先入観があるかもしれませんが、
美容室でハサミが普及し始めた1970年代、そして80年代の
ほとんどの美容師さんは4.5~5インチでした。
ただ当時のは「腱鞘炎になりやすい」という意見があったり、
まだ開発・進化の過程でありましたが
LM50
はバランスやハンドルのデザインも現代版にアレンジされてますので
昔のに比べたら持ちやすく設計されてます。

E-1でもありとはおもいますが、
ここは職人魂・クラフトマンシップみなぎる美容鋏の原点
また、あえて逆の発想
小は大を兼ねる
5インチで!

 

いつもありがとうございます。
またハサミの世界でお逢いしましょう。

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ハンドルに刻まれた歴史は消し去らない

こんにちは
はさみアドバイザー・ショップ店長の山添です。

いつもはさみを愛用していただきまして
ありがとうございます。

 

私たち光邦シザーズの研ぎは
必要以上にハンドル側は磨きません。

私自身のほろ苦い経験のお話もひとつ、

まだ若かりし頃の
研ぎをするようになって間もない日のこと、
研ぎや、かみ合わせの調整などに加えて
ハンドル側も新品の様にピカピカにして
納品させていただきました。
一週間後にその方からご連絡が!
「研いでもらったところで申し訳ないが
はさみを落としてしまったのでまたお願いします。」
とのことでした。そして、
「研いでもらって切れ味は問題ないけど
なんだかハンドルがすべりやすくなったというか
フィーリングが変わったような…」
とおっしゃられて
私はㇵッとしました。
その後、師匠や熟練の職人さんに何気なくお話を聞いたり
自分自身でもいろいろ研究・勉強しました。

(昔の職人は見て覚えろでそんなに多く教えてくれません)

まず、
ハンドル側はステンレス鋼ですが
ステンレスは磨けば磨くほど
エッジが無くなっていきます。
鏡面仕上げは
見た目はきれいになりますが、
表面が滑らかになるがゆえ
皮脂や汚れが付着しやすくなったり、
その汚れを放置したまま手入れを怠ったりしてると
逆に光沢が失われくすんだりしてしまいます。
また専門的な話をさせていただくと、
バフに研磨剤をつけて磨きにかけるのですが
この研磨剤の油が、ステンレス表面の目に見えないような傷にも
入りこんでしまいます。

 

いいモノは新品やピカピカの頃より、
使いこんだり履きこんだもののほうが
かっこよかったりします。


私物で失礼しますが同じ品番のジーンズと靴を!
やはり使い古した方が
かっこいいです(靴は真ん中が新品)

 


ハンドルにも
あなた色のなじみ
歴史を刻んでいってくださいませ💫

 

それではまた
はさみの世界でお逢いしましょう。

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