セーム皮を操る

こんばんは

はさみアドバイザーの山添です。

いつもはさみを愛用していただきまして
たいへんありがとうございます。

今回は
普段私が営業で使っている
セーム皮のお話しを!

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多分10年近く使用していますが、
日々、かなりの丁数を拭いていますので
けっこう汚れています。

ひっくり返すと

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サラサラしたほうの
こちらの面は、
仕上げでしか使いませんので、
まだキレイなほうです。
開閉時の違和感
(何かぎごちない・音がなる等)

95%以上は
このセーム皮で直せます。

ただ刃が
欠けたり、
ハサミ自体の合わせが
狂っている場合は効き目ありません。

写真のセーム皮
少し切れたりしていますが、
これは、
・柳刃のすべりをよくする
・セニングの抜けをすぐによくする

などのオーダーをいただいた時の
治療跡です(笑)。
 
 時には、砥石やグラインダーのごとく
 セーム皮を様々な強さや角度で、
 あやつっていきます。
 
(セニングは新品や研ぎたての刃が
 鋭い状態より、角が取れて
 刃が少し丸まったほうが
 扱いやすくなります。)

本来、セーム皮が切れるという事は
ついてる刃で切ってる
という事なので、普段の使い方では
あまり望ましくありません。

ありがとうございました。
またハサミの世界でお逢いしましょう!